皆様、こんにちは。日系大手の海外ベース子会社に勤務している琴奈です。本日も質問を頂きました。「CAさんはどんな性格の方が多いですか?」にお答えします。
ずばり、CAは行動的でパワフルな方が多いです。
もちろん、インドア派もおりますが、基本的には行動的です。
学生時代にスポーツをやっていた方も多い気がします。あとは、留学をしていて、様々な国の文化や言語に興味がある人です。
なぜなら、CAは体力が必要な仕事だからです。
客室乗務員の募集要項には
・呼吸器
・耳鼻咽喉
・脊髄
・視力
が良好である事が条件とあります。肺活量やアームリーチの検査なども実施されます。
中には身長制限を設けている会社もありますね。
飛び立ってからは、南から北へ、様々な気候や風土に対応しながら機内の安全とサービスを両立させることが求められます。
故に、静かに本を読んでいる文学少女的な方よりも、スポーツで走り回っていたようなタイプの人間が志望することが多いようです。
CAは意外と人間関係を築くのが苦手?
接客業なので社交的なイメージがありますが、私の知っている限り、長期的な人間関係をじっくり丁寧に築くのが苦手な人が多いです。
なぜなら客室乗務員は、毎日同じメンバーで仕事をする訳ではないからです。
一般的な企業のように、一年がかりで、予算を組んで、同じ目標を追うような事は基本的にありません。
「航空機内でどのメンバーとでも、安全を守り、サービスを提供し、一つのフライトを乗り越える」仕事です。
ですので、どうしても短期的な人間関係になりやすいのです。
表面上はニコニコと協力しあって仕事をこなせますが、本当に打ち解けられるかと言うと…私は頷けません笑
「臨機応変」な対応は、客室乗務員は得意かもしれませんが、「長期的」な人間関係や目標は築きにくいのです。
現に、転職してしまう方の理由としては、「飽きる」をよく聞きます。
残念ながら、客室乗務員はイメージほど華やかなお仕事では無く、
・お客様への配膳
・機内の安全と美化、担当のドアを守る事
がメインの業務になりますし、時にはお客様の嘔吐物の処理なんて物もあります。
・一つの事をじっくりやりたい
・長期的なプロジェクトを達成したい
ような方には向きませんし、つまらないと感じてしまう仕事かなと思います。
それでも残る人は「人が好き」?
そんな客室乗務員という仕事ですが、やはり、長く飛んでいる先輩方は「お客様と関わることが楽しい」と仰っています。
業務は短調だし、機内の安全を守りつつお客様へサービスする、華やかなイメージとは正反対の仕事ですが様々なお客様と出会うことが出来ます。
行き先は同じでも、目的や事情は千差万別。
お客様は年齢も性別も様々です。
「航空」が日本に根付いた頃から乗ってくださっているお客様からは、私が知らなかった空の思い出話を聞けたりします。
「昔は大らかで、煙草が吸えたんだよ」
「着物の客室乗務員がいたんだよ」
「飛行機が飛んでいる最中に追い越しをしたり、最短距離を競ったりしたんだよ笑」
なんてびっくりなお話も。(違う高度を飛んでいる航空機が、追い越していく、というお遊びがあったようです笑)
私も、客室乗務員をしていて何より「楽しい」と思う時はお客様とお話ししている時です。飛行機が無事に着陸し、「ありがとう」と目的地へ向かわれるお客様を見送る時は、本当に幸せです。
質問の答えになったか不安な内容になってしまいましたが、「CAは、行動的で、一期一会の出会いを楽しむ人が多い」です。
CAトークでは皆様からのご質問を募集しております。質問ページから遠慮なくご質問下さい。
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